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TAMA市民塾 第六回(その壱)


肩慣らし『泉鏡花のプライベートレター』を覗き見


いよいよ前半戦掉尾を飾る第六回。

この回は、旅行ブームに沸いた江戸期の『道中記』を読み解きました。


例によってプレゼンデータ。



ですが、その前に。

肩慣らし的にこの回は、明治の文豪のほのかな恋ごころが垣間見える直筆お手紙を紹介。


書き手は『高野聖』『婦系図』などで有名な泉鏡太郎、こと泉鏡花。

宛先はついこないだまで五千円札の顔だった樋口夏、こと樋口一葉です。



夭折の女流文学者、樋口一葉。菅野美穂さんに似てると思うのはわたしだけ?
夭折の女流文学者、樋口一葉。菅野美穂さんに似てると思うのはわたしだけ?

今も伝わるプライベートレターがこちら。


そしてその読み解き。


平成16年文京ふるさと歴史館『特別展 愛の手紙』図録より引用(原本は日本近代文学館蔵)
平成16年文京ふるさと歴史館『特別展 愛の手紙』図録より引用(原本は日本近代文学館蔵)

明治29年5月6日の書生の周旋をめぐるトラブルについての謝罪&釈明の手紙。

ただし、「さてちと遊びに来たまはずや」など、文末になるにつれ二歳年上の才媛に対する隠しきれない好意のほどがうかがわれます。


そもそもふたりが知り合ったのは、鏡花が編集を手伝っていた博品館書店の『日用百科全書』中の「通俗書簡文」に、女性の手紙文例を掲載すべく一葉のもとを訪れたのがきっかけのもよう。同書籍は一葉生前唯一の公的出版物だとのことで、浅からぬ縁を感じます。


癇の強い、くせのある字と、ちょっとまわりくどくてどこか女性的な文章が言わず語らずにご本人の気性をあらわしていてかなり興味深いですね。ちなみに一葉がこの手紙に何らかのリアクションを起こしたという記録はなく、華麗にスルーしたのでは…といわれています。


こんなのを原本で読めるようになるのが時代がなの学びの醍醐味なんです…!


ひとりでも多くの人に、学びを深めていただければと切に思っています。


〔次回に続く〕


 
 
 

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