ようこそ!
はじめまして。現代人に忘れ去られた昔のひらがな=いわゆる変体仮名の珍妙すぎる呼び名を『時代がな』とあらため、『第2外国語』ならぬ『第2ひらがな』として全世代の日本人にひろめようと画策中です。
趣旨に賛同いただける方はもちろん、興味をもっていただける方へ。
もし何かお役に立てることがあれば気軽にお声がけください(^▽^)/!
主宰 のはらゆうこ(自画像)
マイストーリー ~はじまりは、一冊の本。~
主宰・のはらゆうこも、つい十年前までは世間一般の人と同じくいわゆる古文書(こもんじょ)の世界の門外漢。
当然「みみずののたくり」は読めない層のひとりでした。
それがある日「昔の字を読めるようになりたい!」という思いにとりつかれることになります。
決定的なきっかけは、この本。
■奇想の江戸挿絵 (集英社新書ヴィジュアル版) 新書
辻 惟雄 (著) / 初版刊行: 2008/4/17
著者、辻惟雄氏は、伊東若冲や孤高の画家・曾我蕭白を再評価し、世にひろく知らしめた立役者。この本でもその独自の視点が存分に堪能できます。
これが読めたら、もっと
たのしいだろうな…
読んでいるうちに目についたのが、
絵の中に書かれている詞書(ことばがき)。
「読めたら楽しいだろうな~」と思ったのが
いちばんのきっかけでした。
※ちなみに下記翻刻。
嵐山(あらしやま)の茅屋(くさのや)に
主従(しゆじう)母(はは)に捨(すて)らる
中に入っている挿絵は北斎のものがメインなのですが、とにかく白と黒のコントラストで「幽霊」「おばけ」「残酷絵」「爆発」「大嵐」などなどが大迫力で描かれています。
独学をこころざしたものの、一年目は挫折。
むかしの人が書いた手紙や本の中に書かれている文字がスラスラ読めるようになれたら楽しいだろうな…。
そんな思いから、某学園の通信教育講座新聞広告に掲載されていた『読んでみよう古文書』を受講。
しかし、完走=卒業まではたどりつけず、最後の課題
を提出できずに終わります。
理由は簡単。あまりにも難しすぎました。
最初の例題=レッスン①からして
『乍恐以書付テ奉願上候』みたいな、農民がお上に
なにかを訴え出ているビジネス文書。
「こんなん読みたくない!」と心底思いました。
もちろん、この種の古文書(こもんじょ)いわゆる
「地方文書(じかたもんじょ)」の解読翻刻にこそ、歴史に対するロマンを感じる、との意見を否定するわけではありません。けれども、古文書解読というと
このようなものばかり読まされる現行のありかたは、
時代のニーズに合っていない! と強く感じます。
むかしの公用文=ビジネス文書の一例。武蔵国多摩郡江古田村 深野家文書
たのしいものを、たくさん読む。それこそが、学びの早道だと思います。
さいわいなことにわたしの場合、熊本市内にあった『水前寺古文書の会』というサークルで、ともに学ぶ師と方々に恵まれ、地方文書を含めある程度のものは読めるようになりました――けれども。
0.1%しかいないとされる「読める人」のすそ野を広げるには、既存の枠にとらわれない、たのしい学びの機会づくりが何よりも必要だと思えるのです。
『時代がなひろめ隊』では、より取り組みやすい「かな文字中心」の版本〔ふりがなつき絵草子など〕をメインテキストとして、これからの我が国に必要な、日本再発見のためのスキル取得を応援してまいります。
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