top of page

TAMA市民塾 第五回

更新日:8月8日

時の記念日特別講座 


2026年06月04日は、時の記念日にちなんで。


江戸の時間間隔や季節(暦)感覚についての特別講座を行いました。


しん板一昼夜時づくし 大橋 芳藤画 (読み解きは下の方にあり〼)
しん板一昼夜時づくし 大橋 芳藤画 (読み解きは下の方にあり〼)


と、いうのも。


昔の人の感覚と現代のそれとでは、かなりの隔たりがあり。それを知っていないと、世界観までもが理解しづらいものになってしまうからです。


たとえば、年齢の「数え」など現代ではほぼ忘れ去られていますが、昔の人の年齢の数え方は太平洋戦争前までは基本「満年齢」ではなく「数え」です。そのため、「ねえやは十五で嫁にゆき」といっても、満年齢でいえばかなりの確率で十四歳以下の可能性もある、など。大河ドラマや歴史ものの番組、時代劇なんかでもそこらへん加味して視聴してほしい気持ちがあります。


また、日時の切り替わりも昔の人の肌感覚としては「明け六つ=日の出」が新しい日のはじまり。暗いうちは前日の夜です。


さらには、忠臣蔵赤穂浪士の討ち入りは元禄15年12月14日ですが、こちら旧暦(太陰太陽暦)なので、今の日時に換算すると1月30日で大雪が降っても「さもありなん」な感じ。…逆に、12月中旬に大雪が降るのはレアなので、これもまた、そこらへん加味して紹介してほしいと切に思う。


と、いうわけで。


例によってプレゼンデータのPDF版が下記。



そして、冒頭の『しん板 一昼夜時づくし』。上記配布資料にも言及あるとおり、明治5年11月9日、明治天皇の詔勅により同年12月3日が翌年の元日になるという太陰太陽暦(旧暦)から太陽暦(新暦)への改暦の荒業が行われ、それとともに時間の数えかたも現在の定時法による24時間制に強制切り替え。この錦絵は、おそらくその頃の混乱した世相を反映した『定時法早わかり』的なメディアだと思います。


読み解きが下記。上の錦絵と併せてお読みくださいm(_ _)m

ごらんの通り、刷りがあんまりよくなくて、読めないところも若干あるのですが、それより何より魅力的なのが、当時の人々の生活がいきいきと描かれていること。


意外と夜中まで活動していること、とっても気持ちよさそうな朝湯、お母さんがこどもをかわいがるようす、燭台や行燈ではなくランプに切り替わり済みだということ、正午のどん(午砲)がもうはじまっていること、お米を炊くのは朝の一回だけらしいこと、お八ツはまだお菓子を食べる時間ではない(八ツ半=3時)?らしいこと、社畜ならぬ店畜でかわいそうな小僧さん、あと、身支度を邪魔する猫かわいい(五時)などなど、見飽きません。


もしこの錦絵の状態がいいものをご存じの方がおいでなら、ぜひご一報ください!



おまちしています。

 
 
 

コメント


bottom of page